ウィン・バロック

(1902 - 1975)
アメリカ

イリノイ州シカゴに生まれ、カリフォルニア州で育つ。1920年代からテノール歌手として舞台に立つ。1928年音楽や発声法、言語学を学ぶため渡ったパリで、印象派の絵画やモホリ=ナギ、そしてマン・レイの作品にふれて視覚芸術に興味を持ち、1938年よりロサンゼルスのアート・センター・スクールで写真を学ぶ。絵画の影響からソラリゼーションなど実験的な作品を制作するが、1948年エドワード・ウエストンに会ったことがきっかけとなり、ストレートな写真を撮り始める。1950年代から20年あまりの間に独自の写真表現を追求し、8×10インチの大型カメラでカリフォルニア州モントレーの自然を背景とした、静謐な密度の高い名作を生み出した、20世紀のアメリカを代表する写真家の一人として知られている。
ニューヨーク近代美術館で開催された伝説的な写真展「人間家族(The Family of Man)」展(1955年)において、プロローグの作品としてバロックの「森の中の子供」(Child in Forest, 1951)が展示され、人々の強い関心を集めた。