| 沢渡朔「アリス」 |
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沢渡朔の代表作「少女アリス」をダイトランスファープリントで復刻したポートフォリオです 「不思議の国のアリス」はルイス・キャロルが著した童話である。この機知とユーモアに富んだ物語にジョン・テニエルが挿絵を描き入れ、空想の世界をイメージにして出版されたのは1865年のことであった。そして100年以上を経た今日でも世界中の誰もが知る絵本となっている。この絵本に触発された沢渡朔は、主人公の"少女アリス"を探してイギリスへ渡った。モデルに出会った作者は許された3週間の日程と300本のフィルムを"アリス"の撮影に費やした。自然の風景の中で遊び、生活の中で振る舞う少女をアリスに見立て、作者は独自の想像力によって叙情的なメルヘンの世界を表現した。そしてその童話のストーリーを追って単に映像化しただけではなく、沢渡流特有のリリシズムによって、天真爛漫な少女のうちに秘められた女のエロチシズムを描写しているのである。1973年のことである。 このポートフォリオに収められたプリントは撮影からちょうど20年ぶりにオリジナルポジフィルムをもとに制作されたものであるが、特殊なタイプのフィルムであったために既に褪色が進んでおり、その修復再生が急がれていた。そのためにプリントはオリジナルポジをもとに3色分解による色補正を行い、耐久性を持つと言われるダイトランスファープロセスによって制作されている。 "アリス"の物語は挿絵によって描かれ、100年以上を経て写真となった。そして今また写真は甦った。 1993年制作出版、限定15部
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