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2005.5.9-31 : 奥村光也 「壁の記憶」 プリント

 

奥村 光也 作品展「壁の記憶」

2005年5月9日(月)−31日(火)

 

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展示内容:
ニューヨークに在住する写真家奥村光也は、マンハッタン島に架けられた橋や、ニューヨークからほど近いキャッツキルの自然風景、コネチカット州の樹木園などの、彼自身の目に映った、心ひかれるものを捉えてきました。建物や、樹木や草や湖や公園などといった私たちが日常目にしている風景は、奥村の特徴のある端正な画面の中に置き換えられて、静かにそこに存在しています。奥村はまた、庭園や公園、遺跡など、人の手が加えられた風景も好んで撮影しています。豊かな美的感覚とシャープなデザイン感覚で捉えられた奥村の写真作品は、端正でありながらしかし、人を突き放すのではなく、人の存在を感じさせ、心の思いや(気持ちの)楽しさが伝わってきます。6x6のカメラで捉えた正方形の画面の中に、三角形や四角形などの自然が作るかたちが十分に計算されて配置され、さらに点の集まりや線、光と影が効果的に配置されています。そして、さりげなく人の姿が置かれています。豊かな諧調をもつ奥村の写真は、プリントとして確かな存在感を持ち、私達の目を楽しませてくれます。

ここ数年、奥村はしばしばアメリカの国立公園を旅した折りに、広大な自然と想像を超えたところにある大地の形や歴史にふれ、その印象を撮影してきました。今回展示される作品は、これらの国立公園を巡る旅の中で出会った、石の壁を持つ遺跡を撮影したものです。

2003年にアメリカ南西部のナバホ/ホピ・インディアンの自治区を回る旅をしていた奥村は、その旅の最後に、ニューメキシコ州チャコキャニオンの遺跡に立ち寄りました。このとき見た石壁の印象が強く、2004年に「メッサベルデ」「ホーベンウィープ」「チャコ」「サリナス」などの、石の壁を持つ遺跡を撮影しました。これらは石を積み上げて作られた住居の跡ですが、不思議なことに、ここに住んでいた人たちは1100年代から1200年代にこの住居を捨て、どこかに姿を消してしまったことが判っています。これらの文化の出現と消失は、考古学の永遠の謎のひとつとされています。現在残っている遺跡の石の壁に降りそそぐ陽の光と影に強く惹かれた奥村は、その石の壁がつくる不思議な空間を見つめ、語りかけてくる石の記憶に耳を傾けています。
展覧会では、11x14インチ(大四切)と16x20インチ(小全紙)にプリントされたモノクロームの作品40余点を展示致します。

出展作家:
奥村光也 (おくむら みつや)
1951年東京に生まれる。1973年武蔵野美術大学商業デザイン科卒業後、渡米。1975年サンフランシスコ・アート・インスティテュート大学院写真科卒業。1978年ニューヨークに移住。在ニューヨーク。
主な個展に、「OKUMURA: Photographs / Hanami」(フェアリー・ディキンソン大学、ニュージャージー州マディソン 2000年)、「Angle of Silence II」(フォト・ギャラリー・インターナショナル 1999年)、「静視 Angle of Silence」(フォト・ギャラリー・インターナショナル 1995年)などがある。

 

 
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