細江英公

薔薇刑

2001.1.11(木) - 2.28(水)
Photo Gallery International

細江英公

薔薇刑

2001.1.11(木) - 2.28(水)
Photo Gallery International

  • ©Eikoh Hosoe

  • ©Eikoh Hosoe

細江英公は、肉体をモチーフにした耽美な写真表現で、数々の革新的な作品を発表し続けてきた世界的に知られる写真家です。小説家 三島由紀夫を被写体として、1963年に発表された作品「薔薇刑」は、細江英公の代表作であると同時に、戦後の日本写真史において最も重要な作品の一つと いえるでしょう。

 

1961年 三島由紀夫は、当時新進気鋭の写真家であった細江が舞踏家の土方巽を撮影した作品をに気に入り、自身の初めての評論集「美の襲撃」(1961年)の口絵写真の撮影を細江に依頼します。その後、今度は自分の作品の被写体となるよう細江が三島に依頼し、そして「薔薇刑」が制作されました。

 

1963年にデザイナー杉浦康平の装幀によって初めて出版された「薔薇刑」は、その後、横尾忠則の装幀による新輯版(1971年)、粟津潔の装幀による新版(1984年)と、時代とともに姿を変えて出版されましたが、これまで写真展として単独で発表されたことはありませんでした。

 

今回、貴重なヴィンテージ・プリントや、プラチナ・プリント技法による作品を含めて、約40点のオリジナル・プリントにより、新たな「薔薇刑」を展覧会によって構成いたします。

細江英公 (ほそえ えいこう HOSOE, Eikoh)

1933年、山形県に生まれる。1954年に東京写真短期大学(現 東京工芸大学)技術科卒業。1959年に東松照明、奈良原一高らと共にセルフ・エージェンシー<VIVO>を結成。(1961年解散)1960年、個展「おとこと女」を小西六フォトギャラリー(東京)にて開催、日本写真批評家協会新人賞を受賞。1963年写真集「薔薇刑」出版、日本写真批評家協会作家賞を受賞。1970年に芸術選奨文部大臣賞を受賞。1991年より大規模な回顧展「EIKOH HOSOE : META」展がアメリカおよび世界各地の美術館を巡回する。2000年7月より決定的な回顧展「細江英公の写真 1959-2000」が日本国内の美術館を巡回開始。その他、展覧会、出版、受賞、パブリック・コレクションなど多数。現在、東京工芸大学芸術学部教授、 清里フォト・アートミュージアム館長。