マーク・オスターマン &
フランス・スカリー・オスターマン

STILL LIFE

2014.4.23(水) − 5.31(土)
Photo Gallery International

マーク・オスターマン &
フランス・スカリー・オスターマン

STILL LIFE

2014.4.23(水) − 5.31(土)
Photo Gallery International

  • ©France Scully Osterman courtesy of tilt gallery

  • ©Mark Osterman

マーク・オスターマンフランス・スカリー・オスターマンは夫妻でウェットコロジオンプロセス(湿板写真)の第一人者として知られ、米国、ヨーロッパ、日本で多くのワークショップを行っています。それぞれ作家としても活躍し、またユニットとしての共作も発表しています。彼らの作品は古の技法を自在に使った現代の写真技術にはない魅力に満ちた新しい表現として高い評価を得ています。本展では「STILL LIFE」と題し、それぞれの作品を展示いたします。

 

フランス・スカリー・オスターマンの作品「Sleep」は人が眠る姿を捉えたポートレイト作品です。「眠り」は誰もが毎日欠かすことができないものですが現代でもその謎は完全に解明されていません。普段は他人には見せない人が最も純粋になる時間ではないでしょうか。彼女は眠りを静かに見つめ、湿板ネガからプリントされたワックス仕上のサルトプリントで美しく表現しています。

 

マーク・オスターマンの作品はティンタイプおよびアンブロタイプによる静物写真です。作品に登場するオブジェクトはいずれも長い年月を経たものばかりで、何かストーリーを彷彿させます。ウェットコロジオン独特の質感と描写、そしてそれを知り尽くした完璧なテクニックで作られる作品は圧倒的な存在感を示しています。

マーク・オスターマン Mark Osterman
1970年代のカンザスシティ · アート · インスティテュート在学中から歴史的な写真プロセスの研究を始め、 現在はジョージ・イーストマン・ハウス国際写真映画博物館 (ニューヨーク州ロチェスター) の写真技法史 研究家としてニエプスのヘリオグラフからモダンなゼラチン乳剤作成まで写真撮影の技術的な進化を一通り教え、多くの研究者、キュレイター、アーキビスト、コンサベイター、教育者、芸術家、写真家が彼に学んでいる。

 

フランス・スカリー・オスターマン France Scally Osterman

アーティスト、教育者、そしてスカリー&オスターマン・スタジオの講師を務め、ジョージ・イーストマン・ハウス国際写真映画博物館 (ニューヨーク州ロチェスター) の客員研究者でもある。フランスはフォトジェニックドローイング、ウェットウェットおよびドライコロジオン、アルビュメン、ソルトプリントなど初期の写真技法に幅広い知識を持ち高く評価されている。

 

マークとフランスは 1991年にスカリー&オスターマン・スタジオを設立し、米国を中心に各国でレクチャー、デモンストレーション、ワークショップを開催している。1995年にはアメリカでコロジオンのワークショップを先駆けて以来サリーマンを始め多くの写真家が彼らかにウェットコロジオンを学んだ。技術を教えるだけではなく自ら作家としても活動し高い評価を得ている。

 

コレクション: ヒューストン美術館、ネルソンアトキンス美術館 他多数