勝倉崚太

ニッポン小唄

2013.1.11(金) - 2.28(木)
Photo Gallery International

勝倉崚太

ニッポン小唄

2013.1.11(金) - 2.28(木)
Photo Gallery International

  • ©Ryota Katsukura

勝倉崚太は、物事を漠然と見るだけではなく知るということの面白さ、そしてそれを写真に残すことで見る人と共有し、更に様々な角度から新たな発見をすることを自身のスタイルとして「日本」をテーマに作品を制作しています。
フォト・ギャラリー・インターナショナルでの二回目の個展となる本作は、祖母の口から語られた戦争の記憶を訪ねたことがきっかけとなりました。

 

自宅近くに墜落したB-29戦闘機を翌日友人数人と連れ立ち見に行ったが消防団に止められ戦闘機にはたどりつけなかった、と語る好奇心旺盛な祖母の話を聞いた作者は、青梅の博物館に保存されているB-29のエンジンを写真に撮り、入院した祖母の見舞いにと持参します。喜んだ祖母は当時のことをいろいろと思い出したとまた多くのことを話してくれたと言います。

 

この体験に見られるコミュニケーションの道具としての写真のあり方の側面は勝倉作品において大きな意味を持ちます。
現代の日本に残る歴史の名残を自身の足で訪ね、話を聞き、写真に捉える。そうして撮られた勝倉の写真を見ることで日本という国を改めて見直す機会になるとともに、インターネットの充実した現代において、私たちがどのように生きているのか、実際に自分の眼で物を見て知るということの大切さを今一度考える機会 になるでしょう。

 

「数多の先祖達が誰もが知っている歴史の1ページの出来事を乗り越え、生き抜き、繋がり今の私がある。あの日、あの時、私の先祖が何をしていたか、何を感じ、どう考えていたのか?聞きたい事は山ほどある。そしてこれから数百年後、私が子孫に残せる事はあるだろうか?」「私の残した写真が時代を超え、 子孫の誰かが目にする事があるのだろうか?想像すらできないが、そう考えるだけでもどこかわくわくするのである。」と語る勝倉の意欲作となります。

 

クロモジェニックカラープリント20余点を展示いたします。

勝倉 崚太(かつくら りょうた)
1978年生まれ。2000年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。
2002年東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻卒業。
「東京音頭」新宿ニコンサロン(2001年 東京)、「フォックスタルボット賞受賞作品展」写大ギャラリー(2001年 東京)、「東京音頭」大阪ニコンサロン(2002年 大阪)、「細江英公と若い仲間たち」スパンアートギャラリー(2002年 東京)、「細江英公と若い仲間たち 2」スパンアートギャラリー(2002年 東京)、「ヤングポートフォリオ展」清里フォトアートミュージアム(2003年 山梨)、「おはよう日本」フォト・ギャラリー・インターナショナル(2009年 東京)
コレクション: 「東京音頭」 清里フォトアートミュージアム