平間至

last movement –
最終の身振りへ向けて

2013.7.6(土) - 8.31(土)
Photo Gallery International

平間至

last movement –
最終の身振りへ向けて

2013.7.6(土) - 8.31(土)
Photo Gallery International

  • ©Itaru Hirama

平間至はミュージシャンの撮影や、故郷・宮城県塩竈市に住む人々を捉えた作品で知られる写真家です。その独特の被写体への親密なアプローチはポートレート写真において高い評価を得ています。

 

2007年、平間は舞踏家の田中泯氏を故郷塩竈に招き「場踊り」を撮影しました。

 

「場踊り」は、2006年から劇場空間を離れた氏が、「場所で踊るのではなく、場所を踊る」ことをテーマに始めたものです。訪れた場所の地面、家屋、港、波、岩場、土地の歴史。そして見る者のエネルギーさえもその場に引き込む田中泯の身体表現は、全てのものと一体となり自らの肉体を場の一部と化すかのようです。

 

「泯さんに向き合おうとすればするほど自分と向き合わざるを得なくなった」平間は、「生まれ育った塩竈を田中泯氏の場踊りを通して見据えたことは今後の作品づくりの折り返し点となるはずだ」と語っています。

この時から「場踊り」を主題としたシリーズは平間のライフワークとなり、現在も撮影を続けています。

その作品を中心に2008年フォト・ギャラリー・インターナショナルでの初の個展を開催しました。

 

本展「last movement – 最終の身振りへ向けて」はフォト・ギャラリー・インターナショナルでの5年ぶりの展示となります。

 

2011年の東日本大震災で被災した故郷に写真家として向き合えなかった体験から平間を写真に立ち戻らせていったのは再び「場踊り」を撮ることでした。

「last」という言葉は「終わり」「最後の」などの意味の他に「続く」というニュアンスを持ちます。

平間にとって「場」とは子宮のように生命を生み出すものであると同時にその生命が還って行く「場」でもあり、その輪廻のように相対する「生命と場」の関係が大きなテーマとなりました。

「田中泯という不定形なエネルギー体を通して、過去から現在へ紡がれてきた「場」の持つ歴史と、その先へ続いていく未来を感じている」(平間至)

 

本作は、前作とは異なり田中泯不在のランドスケープが入っています。しかしながらその不在は田中泯の踊りから平間が得たインスピレーションを色濃く反映し、生命と場が一体となり永遠に在るかのような力強さを見せています。

 

本展ではゼラチンシルバープリント約20点を展示いたします。この機会に是非ご高覧下さい。

平間至 写真集「last movement —最終の身振りへ向けて」

このたび、平間至の7年ぶりの写真集「last movement」を2冊同時刊行する運びとなりました。
当写真集は、平間至が2008年より撮り続けている舞踊家・田中泯の「場踊り」の作品を軸に、近作の風景写真を織り交ぜて構成されています。東日本大震災の前後数年にわたり撮影されたこれらの写真群は、平間の写真家としての姿勢の変化も写し出しながら、次のステージへと新境地を開く重要な作品となりました。

 

■ 書籍詳細
Last Movement –最終の身振りへ向けて−Ⅰ
Last Movement –最終の身振りへ向けて−Ⅱ

 

写真:平間至
オドリ:田中泯
文章:清水博

装丁:内藤久幹、細川華世
編集:菊田樹子、桐谷麗了子(写真構成)
協力:株式会社Madada、石原淋、山口源兵衛
翻訳:パメラ・ミキ
発行元:株式会社 博進堂
販売元:株式会社 窓社
発行日:2013年7月15日
貢数:各40貢
収録図数:各約18点
版型:B5変型 上製本
発行部数:各1,000部
定価:2,625円

 

オンラインストアでお求めいただけます