石井宏明

幻の扉 : La porte de l'illusion

2011.3.4(金) - 4.23(土)
Photo Gallery International

石井宏明

幻の扉 : La porte de l'illusion

2011.3.4(金) - 4.23(土)
Photo Gallery International

  • ©Hiroaki Ishii

石井宏明のフォト・ギャラリー・インターナショナルでの初の個展となる本展では、「幻の扉:La porte de l’illusion」と題し、2006年から2010年に撮影された新作を展示致します。

 

副題「La porte de l’illusion」の “La porte”とは、フランス語で「扉」を、”l’illusion”は「幻、幻影」を意味します。
「物体(もの)」は蒐集され、視られることにより、学問的な、あるいは歴史的な意味合いといった価値を付加され、本来あった姿から二次的な存在へと変化します。 石井は「陳列されることにより、”もの”はその環境やコンテクストから切り離され、『』付きの新たな存在として生きはじめる」と語り、自身と被写体との間にカメラがあるとき、その被写体もまた同じように、 括弧付きの『写真』という物質に変わる、と言います。そして、様々な場所で「眼の欲望」を満たし、「視る歓び」を蒐集することは、すなわち写真を撮ることと同じなのだと。

 

今作は16ヵ国、150以上の場所を巡って撮影されていますが、作品にはガラス越しに差し込む光が印象的に映り込み、まるで様々なモチーフがそのまま標本箱の中に閉じ込められ、展示されているかのような印象を与えます。 反射 – 透過 – 屈曲といった光学的なモチーフ、光によって浮かび上がる眼には定かでない細かな埃、それぞれの空間の時の中で密やかに佇むものたちの気配。
それらは写真に写され、石井に蒐集されることによって、経過し、堆積した時間の層や、死を想わせる荘厳な瞬間を連想させる新たなイメージへと変化しました。

 

カラー作品、20余点を展示致します。 視る者の眼を密やかな歓びへと誘うような「幻の扉: La porte de l’illusion」をぜひご高覧頂けますよう、 お願い申し上げます。

石井 宏明  (いしい ひろあき)
1957年埼玉県生まれ。1979年日本大学芸術学部写真学科卒業。主な個展に「STILL, and GO」Egg Gallery (東京 1992年)、「Doppelgänger」Egg Gallery (東京 1994年)、「Silent tulip」秀友画廊 (東京 1994年)、「naturele」Konica プラザ・ギャラリー (東京 1995年)、「Silent tulip」ギャラリープリンツ (京都 1996年)、「Cadenza」Egg Gallery (東京 1996年)、「Liaison」ほかりファインアートギャラリー (東京 1996年)、「L’ hiver ‒ 冬」Egg Gallery (東京 1997年)、「DoppelgängerII」Egg Gallery (東京 1999年)がある。 コレクションにパリ国立図書館写真部門 (フランス)。