八木清

sila

2011.7.1(金) - 8.27(土)
Photo Gallery International

八木清

sila

2011.7.1(金) - 8.27(土)
Photo Gallery International

  • ©Kiyoshi Yagi

  • ©Kiyoshi Yagi

  • ©Kiyoshi Yagi

  • ©Kiyoshi Yagi

  • ©Kiyoshi Yagi

  • ©Kiyoshi Yagi

  • ©Kiyoshi Yagi

八木清写真集「sila」の出版にあわせ個展を開催致します。

 

タイトルの「sila」という言葉はイヌイット語で、様々に定義されます。「外、空気、大気、宇宙」といった「外にあるもの」を表し、また「知性や 英知」などを表し、さらには大気の精霊の名でもあります。 そして、環境や気象、すべての生命は「sila」という概念のもとにあり、単に単語としての枠を超えて使われています。

イヌイットは厳しい自然の中で、天候にあわせて働き、恩恵を受け、生きています。想像を絶する天気の移ろいのもとに行動し、狩猟で手に入れた他の命を食べて生きる生活は、自然への畏れや尊敬の念を生むでしょう。だからこそ、こうした概念が育つと言えます。

 

八木は「sila」について「ツンドラを吹き抜ける風のような凛とした響きが感じられる」と語り、15年以上にわたり撮影の旅をしています。その旅の中で「sila」自体を感じ、その存在を意識しながら極地の自然と向き合ってきました。 撮影の旅では、エスキモーやアリュート、イヌイットと共に生活し、猟に行き、食事をします。 だからこそ八木の写真には、被写体と作者の間に、静謐で穏やかな敬意の眼差しが窺えるのでしょう。 伝統的な狩猟の道具は、印画紙という二次元の上で重量さえ感じられるような存在感をたたえ、鈍く美しく光っています。八木が「極地の自然は、儚さとか厳しさという観念さえ超えた、超然とした存在感を放っている。」と語るランドスケープには揺るがない掟が写し出され、自然がすべての生命に対して厳しさと優しさを持つことが垣間見え、生活・家族のポートレートには新しい血が入り多様に広がっていく種族の様、人物のポートレートには自然と共存する中での人々の振る舞いを伝えます。 八木はこれらの作品をプラチナパラジウムプリントで制作しています。 その質感は、動物の表皮や歴史を刻んだ岩肌を忠実に表現し、また厳しい自然の中に暮らす人々の温かくも厳しい表情を再現します。 本展ではプラチナパラジウムプリント約30点を展示致します。

八木清 写真集「sila」
装丁:ハードカバー
出版:フォト・ギャラリー・インターナショナル
発売日:2011年7月1日
予価:税込16,800円
400部限定

お求めはオンラインストアより

 

【関連展覧会】
「グレイト・スピリット/カーティス、サルダール=アフカミ、八木清の写真」展
会期:2011年7月6日(水)〜10月10日(月)
清里フォトアートミュージアム

 

主催:清里フォトアートミュージアム
協力:東京工芸大学/日本大学芸術学部

八木 清(やぎ きよし)
1968年長野県生まれ。1993年アメリカ、アラスカ州立大学フェアバンクス校ジャーナリズム学部卒業後、写真家水越武氏に師事。1994年から極北の先住民族エスキモーとアリュート、そして彼らを取り巻く自然の撮影を始めた。2004年日本写真協会新人賞受賞。2005年準田淵行男賞受賞。 個展「極北の家族〜エスキモーとアリュートの肖像〜」アイデムフォトギャラリー ・シリウス(2005年 東京)、「エスキモーとアリュートの肖像」フォト・ギャラリー・インターナショナル(2006年 東京)、「極北への旅1994-2007」フォト・ギャ ラリー・インターナショナル(2007年 東京)