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©Naohisa Hara
1970年代からライフワークとして、フランス、イタリア、スペインなどの、ヨーロッパの都市と自然との関わりを捉えてきた原直久は、卓越した撮影技術とプリントワークによって、歴史的な様々な背景をもつヨーロッパの「時の遺産」を映像で表しています。
1997年に初めてアジアの近隣の国、韓国のソウルを訪れた作者を待っていたのは、他の国では味わったことのない、何とも言いようのない懐かしさのような印象であり、同時に、学生たちの熱気や街の活気でした。そして、いずれ機会があれば韓国のシリーズを撮影したいと思うようになりました。2000年にその願いが叶い、李氏朝鮮国王と王妃を祀った霊廟チョンミョを撮影した作者は、その後何度か韓国を訪れて、大きな変化をとげていく韓国の「時の遺産」を撮り続けています。
今回の「韓国」は、アジアの最初のシリーズとして発表します。
展覧会では、8×10インチの大型カメラで撮影されたモノクローム作品(全紙)40余点を展示いたします。
原 直久(はら なおひさ)
1946年千葉県松戸市生まれ。1969年日本大学芸術学部写真学科卒業。1971年日本大学芸術研究所修了。1976年〜77年文化庁派遣芸術家在外研修員としてフランス、ドイツで研修。1984年〜85年日本大学長期海外研究員としてパリを拠点に研究および制作活動を行う。現在、日本大学教授。
近年の主な個展に、「欧州紀行」(2003年)、「ヴェネツィア」(2000年)、「ヨーロッパ:プラチナ・プリント・コレクション」(1997年)[いずれもフォト・ギャラリー・インターナショナルで開催]などがある。
グループ展に「Viva! ITALIA」(東京都写真美術館2001年)、「プラチナ・プリント — 光の誘惑」(清里フォトアートミュージアム2000年)、「ヘルテン国際写真フェスティバル’ 99」(ヘルテン、ドイツ 1999年)がある。
PGI Exhibitions
2018年 | 「蜃気楼IV」 |
2013年 | 「アジア紀行:北京・胡同 − 拆」 |
2009年 |
「アジア紀行:台湾」 |
2005年 | 「アジア紀行:韓国」 |
2003年 | 「欧州紀行」 |
2000年 | 「ヴェネツィア」 |
1997年 | 「ヨーロッパ・プラチナプリント・コレクション」 |
1995年 | 「スペイン」 |
1993年 | 「パリとイル・ド・フランス」 |
1991年 | 「イタリア山岳丘上都市」 |
1988年 | 「蜃気楼−Ⅲ」 |
1986年 | 「ヨーロッパ ’84 – ’85」 |
1984年 | 「イタリア」 |
1983年 | 「La France」 |
1982年 | 「イタリア山岳都市」 |
1981年 | 「蜃気楼−Ⅱ」 |
1980年 | 「PARIS−Ⅱ」 |
1979年 | 「PARIS」 |