吉田友彦

Sand Hill

2005.9.7(水) - 10.6(木)
Photo Gallery International

吉田友彦

Sand Hill

2005.9.7(水) - 10.6(木)
Photo Gallery International

  • ©Tomohiko Yoshida

  • ©Tomohiko Yoshida

吉田友彦は、都市を捉えたカラー作品を1985年に発表して以来、都市とその周辺を捉えた作品を撮り続けています。ここ 十年ほど吉田が好んで撮影している対象は、変貌していく都市の周辺にあって誰もが見過ごしてしまうような風景です。造成にともない新しく出来た砂の山や、 切り崩されていく山、そして造成地へとつづく道、これらの場所は「日常と非日常の狭間にある風景であり、日常世界からほんの少しずれた部分」であると吉田は語っています。

 

現実にそこにあるものを撮影するという点において、写真はきわめてシンプルな映像表現です。しかし、映像として現れ出るものは、単に「そこにあるもの」だけではなく、作者の視点や思いから導きだされる、様々な要素が幾重にも重なり合ったものなのです。

 

「まっすぐ行くとその道は路地で行き止まりになるけれど、そこに行くまでの数ある脇道のひとつには、向こう側の世界へと続いている道がある。ただその脇道も時間を間違えて通ると何も見ることは出来ない」と語る吉田は、誰もが見過ごしてしまう光景がまるで違った世界に見える 時間と空間の狭間を捉えて来ました。空が白々と開けてくる時、ある一瞬だけ浮かび上がる光景を見つめ、その砂粒のひとつひとつが作り出す異次元ともいえる 時空間を見据えています。

 

展覧会では、2001年から2005年にかけて撮影されたカラー作品30余点を展示いたします。

吉田友彦 (よしだ ともひこ)
1960年東京に生まれる。1985年東京綜合写真専門学校研究科卒業。
主な個展に、「Night Watching」(1985年)、「Light Up」(1989年)、「砂山の砂/ Chrome Yellow」(1996年)、「砂山の砂/ 近くにあるのに見えない場所」(1999年)[いずれもフォト・ギャラリー・インターナショナル で開催]などがある。
「液晶未来:現代日本写真展」(エジンバラ 1994年)や「ヘルテン国際写真フェスティバル ’99」(ヘルテン 1999年)「Illusion: Japanese Photograph」(ストックホルム 2001年)他、グループ展多数。