石元泰博

桂離宮

2003.9.3(水) - 9.26(金)
Photo Gallery International

石元泰博

桂離宮

2003.9.3(水) - 9.26(金)
Photo Gallery International

1953年、一時帰国した石元は、ニューヨーク近代美術館の依頼を受け、日本建築の調査のために初めて「桂離宮」を訪れました。その建築にモダニズムの美を見い出した石元は、バウハウス的な造形に対する独自の美意識をもとに装飾的なものを排除し「桂離宮」を撮影しました。その後、石元はそれらを一冊の写真集「桂−日本建築における伝統と創造」(英語版/エール大学出版 日本語版・造形社 1960年)にまとめました。ハーバート・バイヤーが編集を担当し丹下健三、ウォルター・グロピウスの文章が付けられたこの本は、大きな反響を呼び、その後の建築史に多大な影響を与えました。

 

その後四半世紀が過ぎ、「桂離宮」では初めての大規模な解体と修理が1976年(昭和51年)から6年にわたって行われました。柱の修復や、ふすま絵の補修が済んだ1981年から82年にかけて、石元は桂離宮を再び撮影しました。それらの多くは大型ストロボを多用 し、カラーフィルムで撮影されていますが、ありのままの空間や形そして色彩を捉えることで、石元の心に響いた「桂離宮」のあるがままの姿を撮し出すことに専念しました。これらの作品は「桂離宮」(岩波書店1983年)として出版されています。

 

本展では、1981−82年に撮影されたカラー作品25点を新たな構成により展示いたします。

同時開催:新作「街かど」2002−03年

「都会の交差点や街角で見た人々の背中には、あたかもそれが彼らの意思表示や無言のメッセージであるかのように、文字や絵が描かれていた。」最新作、モノクローム19数点を展示いたします。

石元泰博(いしもと やすひろ)
1921年生まれ。シカゴのインスティテュート・オブ・デザインで写真を学ぶ。近年の主な個展に「石元泰博:現在の記憶」東京国立近代美術館フィルムセン ター(1996年)、「石元泰博展 シカゴ、東京」東京都写真美術館(1998年), 「Yasuhiro Ishimoto: A Tale of Two Cities」シカゴ美術館(1999年)、「石元泰博:1946−2001」高知県立美術館(2001年)、「Yasuhiro Ishimoto: Katsura Villa」ローレンス・ミラー・ギャラリー(2003年)がある。平成八年度文化功労者。