末積佐英子

ヨーロピアンサーカスの人々

2002.6.5(水) - 6.28(金)
Photo Gallery International

末積佐英子

ヨーロピアンサーカスの人々

2002.6.5(水) - 6.28(金)
Photo Gallery International

  • ©Saeko Suezumi

「サーカス」を撮影し始めた頃の作者は、せめてサーカスでも見て楽しい気分に浸ろうとしていたのかも知れない。1989年に最初に見たサーカスは、英国ブラックプールにあるタワーサーカスでのショーで、イタリア人のクラウンが素晴らしくて、至福の時間を過ごすことができたという。それから毎年、夏になるとカメラを携えて、作者は英国のサーカスに足繁く通うようになった。
クラウンや着飾ったダンサー、ハイワイヤーの男の子達と、何とか友達になりたいという思惑もあったのだが、普段サーカスとは無縁な環境にいる作者ができる 唯一のコミュニケーションの方法が写真だった。そして少しずつサーカスの友達は増えていった。以後、10数年間、あるサーカス団を撮影し続けることになっ た。

 

サーカスは華やかな魔性がかったある種の聖域で、そこでは人間が超越的になる瞬間を演じているが、テントの外では安らぎと静寂さを身にまとう人々の姿があった。

末積佐英子 (すえづみ さえこ)
1961年神戸生まれ。2002年日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻修了。主な個展に「欧州閑吟抄」ピクチャー・フォト・スペース(1986年大 阪)、「glance」ピクチャー・フォト・スペース(1990年大阪)がある。1998年ベルリンキンダーサーカスTABORKA公演「タボルカへ行こう」をプロデュースした。(こどもの城青山円形劇場、東京 他)