プラチナプリントの輝き

2002.1.10(木) - 2.28(木)
Photo Gallery International

プラチナプリントの輝き

2002.1.10(木) - 2.28(木)
Photo Gallery International

  • ©The Imogen Cunningham Trust

プラチナプリントは、1873年に発明された写真印画法の一つです。現在の一般的なモノクロームプリントの印画紙が銀を使うのに対して、プラチナプリントはその名前のとおり、プラチナが使われています。1870年代から1920年代まで、この写真技法によるポートレートや絵画主義作品などの名作が残されています。しかし、カメラの小型化や引き伸ばし印画紙の普及など様々な理由により、密着焼きしかできないプラチナ印画紙は姿を消しました。1970年代になって、自ら感光剤を塗布するハンドコートの印画技法としてプラチナプリントがにわかに復活し、現在はその豊かな諧調を愛する写真家たちがプラチナプリントの作品を発表しています。

 

今回展示される作品は主に、現在活躍している写真家が特有の豊かな諧調を活かして、それぞれ個性的に表現したプラチナプリント作品です。手作業によるクラッシクな技法を用いたこれらの作品は、ノーブルな輝きによって写真そのものの美しさを引き出しています。また、印画紙となる紙へのこだわりや、作者のさじ加減ひとつで微妙に変化する色調や諧調を楽しむ機会を、私たちに与えてくれます。

 

約40点を展示いたします。

 

ジャン・グルーバー / パオロ・ロヴェルシ / ディック・アレンツ / ジョージ・タイス / 石元 泰博 / 原 直久 / 井津 建郎 / 細江 賢治 他

(参考出品:イモージン・カニンガム)