平間 至

田中泯 −場踊り−

2008.3.26(水) - 4.25(金)
Photo Gallery International

平間 至

田中泯 −場踊り−

2008.3.26(水) - 4.25(金)
Photo Gallery International

  • ©Itaru Hirama

写真家 平間至は、ミュージシャンを捉えた写真や、詩人とのコラボレーションの詩写真、そして、故郷・宮城県塩竈市に住む人々を捉えた写真をこれまでに発表してきました。

 

学生時代に初めて見た田中泯氏の踊りは、強い衝撃となって平間の心を捉え、その20年後「メゾン・ド・ヒミコ」という映画の写真集制作で、平間は再び田中氏と出会いました。2006年から劇場空間を離れた田中泯氏は、「場所で踊るのではなく、場所を踊る」という「場踊り」を始めていました。各地を旅 して踊る田中氏を故郷の塩竈市に招き入れた平間は、氏の「場踊り」を2007年に撮影しました。港、海岸の松、断崖、石段、地面、古い家屋、路地、全ての ものと一体となり風景の一部と化した田中泯氏の「場踊り」を通して、生まれ育った町「塩竈」を見据えることで、平間は何かを感じ取り、新しい境地に足を踏 み入れています。「泯さんに向き合おうとすればするほど自分と向き合わざるを得なくなった」と語る平間は、田中氏の存在に導かれるように、平間自身の塩竈の風景を見ていると言えるでしょう。

 

本展では、昨年10-12月塩竈で開催された展示を巡回し、2007年5月と12月に撮影した中から新たに制作した作品も加えて、カラー作品を含む30余点のモノクローム作品を展示いたします。

 

平間 至 (ひらま いたる)
1963年宮城県塩竈市生まれ。1987年日本大学芸術学部写真学科卒業。1988年イジマカオル氏に師事。1990年独立。
主な個展に「Motor Drive」渋谷パルコギャラリー(東京 1995年)、「平間至写真展」ふれあいエスプ塩竈(塩竈 1999年)、「平間至・BIKKE写真展 Hi-Bi」FUMIYART Gallery(2000年)、「No Music, No Life」EX1RELM by YAMAHA(2004年)、「田中泯+平間至 写真展 場踊り」菅野美術館/ビルドスペース/ふれいあいエスプ塩竈(いずれも塩竈2007年)など多数。2006年よりグループ展「ゼラチンシルバーセッション」に参加。
写真集に「Motor Drive」1995年、「Hi-Bi」2000年、「よろしく!」2003年、「アイ・ラブ・ミーちゃん」2004年、「No Music, No Life」2004年、「そのぬくもりに用がある」2006年などがある。