風の旅人Vol.33 「刻と哀」風の旅人Vol.33 「刻と哀」風の旅人Vol.33 「刻と哀」

風の旅人Vol.33 「刻と哀」

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商品説明

 哀しいものは美しく、美しいものは哀しい。
 人は誰でも自らの心のなかに時を刻んでいきますが、その刻みは、他者や物事との関係で変化していきます。
 この地球上には様々なことが起こり、生きているあいだに様々な出会いがありますが、それらの一つ一つが自分のなかにどう刻まれるかは、どう関係するかによって変わってくるでしょう。
 長さではなく、ものごとの刻まれ方が、人生の固有性を表すように思います。表現もまた、その形に表現せざるを得ない”必然性”、すなわち対象と自分との関わりの深さが、固有性につながり、その固有性こそが表現の強さでしょう。
 単に見た目の変化だけで差別化をはかるものではなく、必然に裏打ちされた固有性のあるものが人の心に深く刻まれ、生きていく。
 今日の世界の様々な出来事は、人間に哀しみをもたらすことの方が多いですが、それでも、哀しみによって刻まれる心の襞が、人の関係を深く育んだり、美をつくり出すことも、厳粛なる事実です。
 
雑誌『風の旅人』編集長 佐伯 剛

【 表紙・裏表紙 】
望月通陽
【 写真 】
The modern industrial state 中国
photos・text / エドワード・バーティンスキー
インドの寡婦たち
photos・text / 山下隆博
鬼哭の島
photo・text/ 江成常夫
Trace elements 哀の刻印
photo・text/ 古屋誠一
夢の島
photo / 岡田正人 text / 岡田正人・田中泯
神様の森、伊勢
photos・text / 今森光彦
【 文章 】
【連載】電気の働きに満ちた宇宙? 第3回-月-
text / デビット・タルボット
生きることの意味と無意味
text / 酒井健
正面に立ち戻る眼差し
text / 小栗康平
偽装の哀しみ
text / 森達也
天壌無窮ということ
text / 前田英樹
阿弥陀グッド・ジョブ
text / 田口ランディ
旅人の心得
text / 皆川充
島旅ひとつ、また
text / 管啓次郎
新グレートジャーニー
「シベリアの村々を訪ねる」
photos・text / 関野吉晴


出版:ユーラシア旅行社, 2008/8年

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