井津建郎作品展「インド・祈りのこだまする地」に合わせて発行した図録となります。
井津建郎は1971年に渡米し、以来50年以上にわたり祈りや人間の尊厳をテーマに制作を続けてきました。本展では、聖地や遺跡を撮影した〈聖地〉シリーズから発展し、「祈る人」へと視線を向けたインドでの作品を紹介します。2008年から5年間にわたり撮影された本シリーズでは、信仰が日常に深く根付くインドの人々の姿を通して、祈りの瞬間に現れる静謐さと内面の強さが捉えられています。14ラ20インチの超大型カメラによるネガから制作された密着プラチナ・プリントは、人々の表情や気配を豊かな階調と深い質感で描き出し、人間の根源的な営みである「祈り」の意味を静かに問いかけます。
装丁:ハードカバー
出版:PGI, 2025年