ウイン・バロック

Wynn Bullock: Photographs

2007.4.18(水) - 5.31(木)
Photo Gallery International

ウイン・バロック

Wynn Bullock: Photographs

2007.4.18(水) - 5.31(木)
Photo Gallery International

  • ©Bullock Family Photography LLC

ウイン・バロックは、アメリカ西海岸を代表する写真家です。今から半世紀あまり前の1955年にニューヨーク近代美術館で開催された伝説的な展覧会「The Family of Man 人間家族」展において、プロローグの作品としてバロックの「Child in Forest(森の幼女)」が展示され人々の強い関心を集めました。また、同展に展示された「Let There Be Light(そこに光あれ)」も人々の心に残る作品となりました。

 

テノール歌手として舞台に立っていたバロックが写真を始めたのは30代の半ばを過ぎてからのことですが、写真家エドワード・ウエストンに出会ったことがきっかけとなりバロックはストレートな写真に没頭していきました。1950年代から73歳で亡くなるまでの20年余の間に、風光明媚なカリフォルニア州モントレーの地で、自然の中にヌードを配した写真や自然風景を捉えた写真を撮影しました。自然を受け止め、人間というものを静かに見つめたバロックは、時間や空間の概念を表した静謐で密度の高い名作を生み出しました。

 

フォト・ギャラリー・インターナショナルは1979年の創設以来たびたびウイン・バロックの作品を展示して参りましたが、バロック生誕105周年を記念して、誕生日にあたる4月18日よりバロックの作品を集めた展覧会を行います。

今回の展示は、1951年以降に制作された「森の幼女」や「Stark Tree」をはじめとする名作20余点を展示するものです。非常に密度の高い8×10インチのプリントによって創り出されるバロックの写真世界を堪能できる展覧会です。

ウイン・バロック(Wynn Bullock 1902−1975)
1902年イリノイ州シカゴに生まれカリフォルニアで育つ。1920年代からテノール歌手として舞台に立つ一方で、コロンビア大学で一般教養を学ぶ。発声法や音楽、言語学を学ぶため渡ったパリで、印象派の絵画やモホリ=ナギやマン・レイの作品にふれ、写真を撮り始める。ミラノやベルリンを経て帰国後、1938年より写真の基礎を学び、実験的な写真に取り組む。1948年、エドワード・ウエストンに会ったことがきっかけとなりストレートな写真を撮るようになった。アメリカ西海岸を代表する写真家の一人として知られる。
作品は、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、サンフランシスコ近代美術館、シカゴ美術館、ジョージ・イーストマン・ハウス、センター・フォー・クリエイティブ・フォトグラフィー、フランス国立図書館、英国王立写真協会、東京都写真美術館、清里フォトアートミュージアム、日本大学等でコレクションされている。