Making, Marking, Mapping

-次世代へのアプローチ- Vol.2

2009.5.15(金) - 6.13(土)
Photo Gallery International

Making, Marking, Mapping

-次世代へのアプローチ- Vol.2

2009.5.15(金) - 6.13(土)
Photo Gallery International

  • ©Kazuharu Igarashi

  • ©Hiroyuki Takenouchi

  • ©Yoko Naito

  • ©Kazutoshi Miyoshi

若手写真家をグループ展企画の形で紹介する「Making, Marking, Mapping -次世代へのアプローチ-」展は、今回で二回目となります。Vol.2では五十嵐一晴・竹之内祐幸・ないとうようこ・三吉和寿の4人の作品を展示致します。
フォト・ギャラリー・インターナショナルは1979年のオープンから国内外を問わず多くの写真家の作品を紹介してきました。30年を経て、特にここ数年の変化はめまぐるしいものがあります。技術の発達やデジタルの浸透、それに伴うフィルムや印画紙の減少をはじめ、ハードとソフトの両面において写真を取り巻く環境は大きく変化しました。そんな中、表現方法もその幅に広がりを見せています。
「Making, Marking, Mapping -次世代へのアプローチ-」展は、表現の多様性を持つ若手作家を紹介するシリーズです。

 

旅をして、気になる場所を見つけるとシャッターを押す、という三吉和寿は、「写真を撮ることは、意味を解釈することではなく、『それ』自体を歪曲せずに直視すること」であり、「『他者』と『自分』をつなぐ接点との出会いなのかもしれない。」と語っています。また、竹之内祐幸は「偽物と本物が、よく見ると違和感や不自然さを持ちながら、折り合いをつけて共存しているということ」に興味をいだき写真に写します。
被写体こそそれぞれですが、彼らの「そこにあるものをそのままに視る」という姿勢に違いはありません。
四人の作家に共通するのは、写真を撮ることによって自分たちを取り巻く社会環境が、過去から続いて来た結果だということを見つめ直しているところでしょう。
「記録」という写真本来の機能を使って、地図をなぞりながらまた新たな見方を発見しもう一度記録するその行為は、まるで新しい地図を作るようです。

五十嵐 一晴
「ビジブル・ツリーズ」より
Kazuharu Igarashi From the series “visible trees”
1978年生まれ
神奈川県出身、在住
武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業
塩竈フォトフェスティバル ポートフォリオレビューP.G.I 賞

 

竹之内 祐幸
「リバティ・シティ」より
Hiroyuki Takenouchi From the series “LIBERTY CITY”
1982年生まれ
東京都出身、在住
日本大学芸術学部写真学科卒業
第31回キヤノン写真新世紀佳作

 

ないとうようこ
シリーズ「サイレンス・オブ・ブレス」より 
Yoko Naito From the series “silence of breath”
1983年生まれ
福岡県出身、埼玉県在住
日本大学芸術学部写真学科卒業
BOMDIAWORKSとして活動中

 

三吉 和寿
シリーズ「アトラス」より
Kazutoshi Miyoshi From the series “Atlas”
1969年生まれ
長崎県出身、東京都在住
大阪芸術大学芸術学部建築学科卒業
個展「Presque rien」(PLACE M/東京)