バート・グリン

HAVANA

2002.10.16(水) - 11.29(金)
Photo Gallery International

バート・グリン

HAVANA

2002.10.16(水) - 11.29(金)
Photo Gallery International

  • ©Burt Glinn / Magnum Photos

バート・グリン(Burt Glinn)は、「ライフ」、「パリマッチ」、「エスクワイアー」、「ニューヨークタイムス」など、数多くの雑誌や新聞に写真、記事、ルポルタージュを掲載しているアメリカの写真家です。
怒濤のように過ぎた1959年1月、キューバ革命の立て役者となったフィデル・カストロを捉えた「10日間の出来事」の記録は、グリンの作品の中できら星のように輝いています。

 

1959年1月1日まだ夜が明けきらないうちに、若干33歳のマグナムの写真家バート・グリンはマイアミからキューバのハバナに向けて飛び立ちました。大 晦日のパーティーで話題になっていた、バティスタ大統領が亡命する話に彼は直感的に反応し行動に移したのでした。「…借りられるだけの金を借りて、タクシーで家にとって返し着替えた。いくら政治的にラディカルな仕立屋モーティー・シルスのものでも、タキシードは革命にふさわしくない。カメラを詰めると、 コーネル・キャパに電話をした。彼は住んでいる建物のドアを一軒一軒叩き、現金を集められるだけ集めてくれた。荷物一式と航空旅行カード一枚、そして現金 400ドルを持って、しかし、何をするのか考えもないまま、マイアミ行きの最終便までにラガーディア空港に到着した。」

 

キューバ革命を目の当たりにしたグリンは、フィデル・カストロの姿を追い求めて撮影を続けます。彼は人生最大の冒険のまっただ中にいました。「…誰もが フィデル・カストロを呼び求めていた。しかし、フィデルがどこにいるのか誰も知らない。ここにはプレスオフィスはないし、これは写真特集などでもない、本当の革命なのだ。私は、自分がどこにいて、何をしているのか、という現実をやっと飲み込む事ができた。」

 

それから42年を経た2001年1月10日、10日間の出来事をまとめた写真展「HAVANA」がキューバで開催されました。そしてこの時に、彼はカストロとの再会を果たすのでした。この展覧会を機に写真集「HAVANA」が刊行され、2004年まで世界中で巡回展示が予定されています。本展ではカストロ 氏の雄姿を中心にモノクローム作品60余点を展示いたします。

バート・グリン (Burt Glinn)
1925年ピッツバーグに生まれる。1943-46年アメリカ陸軍に従軍。1946-49年ハーバード大学で文学を専攻。1949-50年ライフ誌に勤務したのち、フリーランスとなる。1951年マグナムの準会員になる。1955年マグナム正会員となり、世界各地を撮影。「ライフ」、「パリマッチ」、「エ スクワイアー」、「タイム」、「フォーチュン」など、多くの雑誌に写真、記事、ルポルタージュを掲載。1990年代には医学について膨大なエッセイをまと めている。グリンによって撮影された数々のポートレートの中で、サミー・デービスJr. やリチャード・ニクソン、マーチン・ルーサー・キングJr. をモノクロームで捉えたポートレートはよく知られている。1972-75年マグナム会長を務め、1987年再びマグナム会長に選ばれる。マシュー・ブラディ・トロフィーや、海外プレスクラブのベスト・ブック賞など、受賞多数。2002年春、写真集「HAVANA: The Revolutionary Moment」が出版された。