<関連展覧会>オサム・ジェームス・中川「Kai – 廻 – シリーズ」

2018.3.30(金) - 6.2(土)
セピアアイ・ギャラリー, ニューヨーク
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2018.3.30(金) - 6.2(土)
セピアアイ・ギャラリー, ニューヨーク
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Nakagawa_MorningLight_20

©Osamu James Nakagawa

 

 

 

オサム・ジェームス・中川 作品展 「Kai―シリーズ

 

日時:2018年3月30日(金) – 6月2日(土) (会期延長になりました)

       3月29日(木) 18 – 20時 オープニングレセプション+ブックサイン

   水ー土 11:00 – 18:00

 

会場:セピアアイ・ギャラリー、ニューヨーク

 

 

「廻―Kai―シリーズ」は、父の死・娘の誕生をきっかけに、1998年から撮りつづけている極めてパーソナルな写真です。今回この廻―Kai―シリーズ20年の節目も兼ね、個展を開催いたします。

オープニングでは昨年10月に出版した、A Shared Elegy: [Emmet Gowin・Elijah Gowin・Takayuki Ogawa ・James Nakagawa]のブックサインも予定しております。

 

Kai: 
一家族の間に生じる個と個の繋がりを可視化した作品です。

 

15年前、父親が癌を煩い、初めて家族の死と向き合わなければならなった頃、妻の妊娠がわかり、初めて家族の生と向き合うことになりました。
私のこれまでの人生にはない違った調子の変化に対し、よりどころのない自分は、「写真」を通して感情を落ち着かせ、自分を巡る生と死と向かい合うことにしました。

 

娘が育っていく様を観ていくうちに私は、自己、親、子を繋いでいるものは何か、その絆の意味を問うようになります。絶えず流れる時間の中、この世代の一めぐりを通して、時間とは廻り廻る環、始まりと終わりを同時に起こさせる環の廻りだと、分かってきました。その後、娘は思春期を迎え、母のからだと心は日々におとろえ、亡くなった父のもとへと向かう母と、見送る私たち家族を繋ぎ合わせる思いで、再びカメラを向けました。

 

誰もが母の胎内から生まれ、やがて死ぬ。Kai:廻 は非常に個人的な写真ですが、

人は、それぞれの形で思い出を育んでいるということ。

 

その記憶には答えはなく、それぞれが育む個と個の繋がり。始まりもなく、終わりもない。この作品は、今、この瞬間も続いています。