オサム・ジェームス・中川

GAMA CAVES

2014.6.6(金) - 7.19(土)
Photo Gallery International

オサム・ジェームス・中川

GAMA CAVES

2014.6.6(金) - 7.19(土)
Photo Gallery International

  • ©Osamu James Nakagawa

日本の最南端に位置する沖縄県は、豊かな自然と文化をもつ美しい島々からなります。しかし、17世紀以降、日本による侵攻・支配を受け、琉球王国から沖縄県へと強制された歴史を持ちます。第二次世界大戦末期にはアメリカと日本の地上戦の舞台となり、多くの住民が犠牲となりました。2012年にはオスプレイが配置され、フェンスの向こう側は自分たちの土でありながら踏むことの許されない領土。アメリカと日本、二ヶ国間の問題を押し付けられた形で現在もたくさんの問題を抱えています。

沖縄出身の妻を持つウチナームークである中川が大きなテーマとして沖縄を選んだことは、血のつながりを写した「廻」シリーズに続く家族の物語でもあり、また、中川自身の、アメリカと日本というふたつの国の狭間で揺れるアイデンティティにも起因しています。
第二次世界大戦下、多くの住民が身を投げた崖を写した「バンタ」シリーズは2009年〜2010年に沖縄を始め日本でも個展が開催されました。超高解像度の鮮烈なイメージが記憶に新しいことと思います。

フォト・ギャラリー・インターナショナルでの初の個展となる今回は、GAMA CAVESと題し、バンタ撮影後、戦時中、避難壕や病院、集団自決の場となった洞窟に潜り、闇の中、長時間露光と懐中電灯で撮影した「ガマ」シリーズからインクジェットピグメントプリント、約15点をご覧頂きます。

このシリーズはヒューストン美術館学芸員であるアン・タッカーの「WAR/PHOTOGRAPHY」展でもピックアップされ多くの反響を得ました。
食器や衣類など、未だ戦争の残骸の残る洞窟の内部。自然のものか焼かれてできたものか、その壁の色と模様が写し出されたイメージの数々。目に見えないガマの気配を凝視した中川の写真は、川田喜久治が写した原爆ドームの染み(「地図」より)と同じく、歴史上のカタストロフを刻み、作品を見る私たちに忘れてはならない過去との対峙を促します。


【同時開催】

オサム・ジェームス・中川 写真展

沖縄 ー GAMA/BANTA/REMAINS


写大ギャラリー

2014年6月2日(月) − 8月3日(日)

 

【写真集出版】


オサム・ジェームス・中川 写真集

“GAMA CAVES”


5,000円+税|247×370㎜|88ページ|上製


ブックデザイン:町口 景


出版:赤々舎