マーク・スタインメッツ
Summer's Children
2026.3.16(月) - 5.13(水)
PGI
-
Portland, Connecticut, 1986
from the series: Summertime
©Mark Steinmetz -
Revere, Massachusetts, 1986
from the series: Summertime
©Mark Steinmetz -
Shelton, Connecticut, 1985
from the series: Summertime
©Mark Steinmetz -
Brevard, North Carolina, 1996
from the series: Summer Camp
©Mark Steinmetz -
Cloudland, Georgia, June 1996
from the series: Summer Camp
©Mark Steinmetz -
Hendersonville, North Carolina, July 1995
from the series: Summer Camp
©Mark Steinmetz -
Cloudland, Georgia, July 1996
from the series: Summer Camp
©Mark Steinmetz -
Revere, Massachusetts, 1986
from the series: The Players
©Mark Steinmetz -
Chelsea, Massachusetts, 1986
from the series: The Players
©Mark Steinmetz
PGIでは、アメリカの写真家マーク・スタインメッツ(Mark Steinmetz)による展覧会「Summer’s Children」を開催いたします。本展は、スタインメッツの日本初の個展となります。
1961年にニューヨークシティに生まれ、ボストン郊外で育ったスタインメッツは、1983年にロサンゼルスへ移住し、写真家ゲイリー・ウィノグランド(Garry Winogrand)と親交を結びました。その後、ジョージア州アセンズに拠点を移し、「アメリカの日常の風景や、そこに暮らす人々」を主題に、静かで抑制の効いたモノクローム作品を発表してきました。
本展「Summer’s Children」は、スタインメッツが20代だった1980年代半ばから長年にわたり撮影してきた、《The Players》《Summer Camp》など、夏を過ごす子どもたちのシリーズによって構成されています。野球をする子どもたちのまなざしや試合前の緊張、キャンプで語らう子どもたちの姿。ここに写し出されているのは特別な出来事ではなく、どこにでもある時間の断片です。スタインメッツは、子ども時代特有のゆるやかに広がる時間の感覚を、丁寧にすくい上げています。
スタインメッツは1980年代半ば以降、一貫してモノクロフィルムによる制作を続け、自身の暗室で現像・プリントを行ってきました。柔らかな階調と豊かなディテールをもつプリントは、子どもたちの表情や身振りだけでなく、光や空気の密度までも繊細に描き出しています。
本展では、ゼラチン・シルバー・プリント約25点をご紹介いたします。
今回展示する作品の大半は、私が20代だった1980年代後半から1990年代初めにかけて制作したものです。20代の写真家が(アンリ・カルティエ=ブレッソンやヘレン・レヴィットのように)子どもを被写体に選ぶことが多いのは、私や彼らにとって、それはすでに過去の時間であり、よく知っている時間でもあるからだと思います。
子どもの頃、私は野球リーグに所属、サマーキャンプにも参加していました。少年野球やサマーキャンプは、シュルツの人気漫画『ピーナッツ』の中でも繰り返し描かれるテーマで、私も熱心な読者の一人でした。どこかで『ピーナッツ』が、これらの被写体が芸術になりうるという示唆を、私の心のどこかに植え付けていたように思います。
私は、少年野球で見ることができる子ども達の何気ない動きや表情、ドラマ、そして道具のたたずまいにとても惹かれます。バットやユニフォーム、グローブ、ダッグアウトやフェンス。サマーキャンプもまた、キャビンや食堂、キャンプファイヤー、水泳といった、昔から変わらない馴染み深い風景があります。キャンプと野球の試合の光景は、静かで穏やかな空気が流れています。これらの写真は、今日の子どもたちが日常的に親しんでいるデジタルな気晴らしがまだ存在しなかった時代でした。その夏は果てしなく続くようで、私は、子どもたちの時間が無限に広がっているような感覚を抱いていました。
マーク・スタインメッツ
【トークイベント】
マーク・スタインメッツ x 河内タカ(便利堂 海外事業部ディレクター)
日 時:2026年4月25日(土)14時〜
会 場:PGI(東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F)
定 員:20名
参加費:¥1,100
【お申込み】
以下のいずれかの方法でお申し込みください。
Googleフォーム: こちらから
Square : こちらから
メール : info@pgi.ac(件名:マークトーク申込、お名前、電話番号、参加人数を明記してください)

【キャンセルについて】
*お席に限りがございますので、万一キャンセルなさる場合にはでいるだけお早めにご連絡ください。
*Squareにてお申込みの方は、イベント前日までにご連絡をいただいた場合に限り全額ご返金致します。
当日のキャンセルはご返金できませんのでご了承ください。
河内 タカ(かわち たか)
便利堂 海外事業部ディレクター
サンフランシスコのアートカレッジを卒業後、ニューヨークに拠点を移し展覧会のキュレーションや写真集を数多く手がけ、2011年長年に及んだ米国生活を終え帰国。2016年に海外での体験をもとにアートや写真のことを書き綴った『アートの入り口 アメリカ編』とその続編となる『ヨーロッパ編』(共に太田出版)、2019年に『芸術家たち 1』と『芸術家たち 2』(共にアカツキプレス)を刊行した。現在は東京に在住しながら京都便利堂に籍を置き、写真の印刷技法であるコロタイプの普及を目指した様々な制作や企画に携わっている。
マーク・スタインメッツ(Mark Steinmetz)
アメリカ、ジョージア州アセンズを拠点に活動する写真家。1986年にイェール大学の写真専攻MFA課程を修了。同じころ、ロサンゼルスにて、ゲイリー・ウィノグランドのもとで1年間制作活動を行っている。
主な作品に《Summer Camp》や《The Players》があり、アメリカの日常の風景や若者の姿を、静かで抑制の効いたモノクローム写真で捉えている。偶然に導かれた瞬間に、好奇心と深い敬意を持って率直に被写体に向き合う作風は、観る者に静かで多様な解釈の余地を開くイメージを提示している。
2018年には妻で写真家のイリーナ・ロゾフスキーと共にThe Humidを設立。写真を中心としたワークショップやレクチャー、作家同士の交流の場として機能するプラットフォームであり、アメリカ国内外のアーティストが集う実践的な場となっている。
個展、グループ展、コレクション多数。