エドワード・ウエストン

エドワード・ウエストン作品展

常設展

2003.6.4(水) - 6.27(金)
Photo Gallery International

エドワード・ウエストン

エドワード・ウエストン作品展

常設展

2003.6.4(水) - 6.27(金)
Photo Gallery International

  • Printed by Cole Weston

20世紀の写真界において、ストレート・フォトグラフィーという大きな流れのもととなったアメリカの写真家エドワード・ウエストン。その作品は、1920-40年代に数多く撮影されましたが、当時のプリントに出会う機会はほとんど希といっても過言ではありません。
エドワードは子息コールにプリントを伝授し、コールによってプリントされたいわゆる「コール・プリント」は、現在では入手が難しくなっています。本展ではエドワード・ウエストンの代表作「Shell」、「Pepper」、「Nude」、「Portrait」など、コール・プリント40余点を展示いたします。

エドワード・ウエストン(1886年–1958年)

1886年、イリノイ州ハイランド・パークに生まれる。ストレートな写真を追求し、20世紀アメリカの写真に大きな影響を与えた。1906年ロサンジェルス郊外に転居し、1911年にポートレートスタジオを開く。1920年以降、絵画的な写真から脱却し、作品スタイルを変えようと模索する。1922年ニューヨークのアルフレッド・スティーグリッツを尋ね、自身の気持に一層確信を得る。翌年メキシコへ旅立つ。3回に渡るメキシコ滞在中に風景や雲の撮影を繰り返し、後のスティルライフの写真への確かな足がかりを掴む。ディエゴ・リベラなどのメキシコの芸術文化人と親交をもつようになる。1927年、カリフォルニア州カーメルにて、ヌードやシェルなどの密度の高い作品を生み出した。また、ポイント・ロボスの海岸を撮影、30年代にはペパーなど、野菜のクローズアップを撮影。1932年、アンセル・アダムス、イモージン・カニンガムらと「グループf/64」を結成。ストレートな写真を提唱する。1936年に写真家で初めてグッケンハイム奨励金を受け、その後2年を費やし『カリフォルニアの西部地方』を発表する。これらの写真は、ウォルト・ホイットマンの詩集「草の葉」の挿画としても使用される。1946年、ニューヨーク近代美術館で回顧展が開かれた。
1902年に初めてのカメラで撮影してから1958年に亡くなるまで、エドワードがその生涯に撮影した作品は数千点にのぼるとされている。残されたネガやプリントそして書簡を含む資料は、現在アリゾナ州立大学センター・フォー・クリエイティブ・フォトグラフィーに保存保管されている。
4人の息子のうち次男のブレットと四男コールは写真家となり、コールはエドワードのオリジナルネガから数多くのプリントを作成した。

 

 

PGI Exhibitions

2003年 エドワード・ウエストン作品展
1985年 「アメリカ三大巨匠展」
1981年 「Retrospective」