今道子

プラチナ・プリント・コレクション

2008.10.3.(金) - 11.8(土)
Photo Gallery International

今道子

プラチナ・プリント・コレクション

2008.10.3.(金) - 11.8(土)
Photo Gallery International

  • ©Michiko Kon

今道子は、野菜や魚などの食材や花や昆虫を素材としてオブジェを制作、それを自ら撮影し印画紙に焼き付けた作品で知られる写真家です。今の豊かなイマジネーションから生み出された数々のオブジェは、今の手によりモノクロームの印画紙上に浮かび上がり、虚と実が織りなす独特な美の世界を創り出していま す。1994年から断続的にカラーによる撮影も手がけ、モノクロームの「白と黒」の世界から「赤と黒」あるいは「青と黒」へと広がり、2001年からは主 にカラー作品となっています。

 

今回展示される作品は、これまで今道子によって創り出された作品の中から、「イナダ+帽子」や「向日葵+潤目鰯」などの名作を選りすぐり、プラチ ナ・プリントに仕上げられたものです。プラチナ・プリントは1880年代から1920年代まで使われた印画法ですが、格調高い深みのある豊かな階調を特徴とし、現代の写真家によって再び注目され使用されています。

 

いまにも歩き出しそうな「鯖+鳥足」、“あなただけを見つめている”という花言葉のとおり、たくさんの目玉がこちらを見ている「向日葵+潤目鰯」などをはじめとする作品は、プラチナ・プリントによって新たな命を吹き込まれ、あたかも版画のような美しい風合いをもつ作品となっています。素材と表面への こだわりを持つ今ならではの、新しい「静物画」と言えるでしょう。
本展は、1979年から制作された今道子の作品の中から、プラチナ・プリントによる代表作15余点を展示するものです。プラチナ・プリントによって創り出された、今道子のもうひとつの写真世界が広がる展覧会です。

 

<プラチナ・プリントとは>
1873年にウィリアム・ウィリス(英)によって考案された印画法。ゼラチン・シルバー・プリントが銀塩によって画像が形成されているのに対して、プラチ ナ(白金)で形成されているため、変退色しにくく、深みのある豊かな諧調を特徴としています。1880年代から1920年代まで使われました。一時すたれた時期もありましたが、70年代になり再び見直され、アービング・ペンがプラチナ・プリントで作品を発表するなど、現代の多くの写真家によってプラチナ・ プリント作品が制作されています。

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今 道子(こん みちこ)
1955年鎌倉に生まれる。1991年木村伊兵衛賞受賞。個展多数。 近年の主なグループ展に”Beyond the Surface – Japanese Style of Making Things” シンガポール美術館(2003年)や 「日本写真史展」ヒューストン美術館(2003年)などがある。作品は、東京国立近代美術館、東京都写真美術館、シカゴ美術館、ジョージ・イーストマン・ ハウス、センター・フォー・クリエイティブ・フォトグラフィー、プリンストン大学美術館、ポラロイド・コレクション、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ美術館 などでコレクションされている。