各賞決定「Care 今日のダゲレオタイプ──不確実性の時代のために」

2021.9.21(火)
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各賞決定「Care 今日のダゲレオタイプ──不確実性の時代のために」

2021.9.21(火)
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IO-2:国際現代ダゲレオタイプ・コンペティション「Care 今日のダゲレオタイプ──不確実性の時代のために」の受賞者が決定しました!

 

 

IO-2: Image Objects Exhibition vol.2 公式ウェブサイト

 

各賞受賞者は:

【グランプリ】グラント・ローマー/Grant Romer(アメリカ)

受賞作「Corona(コロナ)」

 

 

【準グランプリ】望月容子/もちづきようこ)(日本)

受賞作「Inner Peace(内なる平安)」

 

 

【準グランプリ】シモン・シューレ(別名ニーナ・ザラゴザとエレーヌ・ヴェドレーヌ)/Simone Choulle aka Nina Zaragoza et Hélène Vedrenne(フランス)

受賞作「A Shape of Me(わたしのかたち)」

 

 

【準グランプリ】アケ・ハルトマン/Åke Hultman(スウェーデン)

受賞作「I care 1&2(アイ・ケア 1 & 2)」

 

 

【アーヴィング・ポボラフスキー賞】アントン・オーロフ/Anton Orlov(アメリカ)

受賞作「No More Turning Away(ふたたび目を背けることなく)」および「Parallels 1&2 (相関 1 & 2)」

 

 

本コンペティションには日本、アメリカ、フランス、スウェーデン、イタリア、コロンビアの6カ国から17の熱意のこもったエントリーがあり、審査員の評点の拮抗する非常に難しい審査となりました。

本来であれば応募作品全てについて表彰すべき内容でしたが、唯一無二の美しさをたたえるダゲレオタイプ作品のそれぞれに敬意と感謝を捧げます。

 

なお受賞作品は、特集アーティストのマイクロ・ビンソン、ジェリー・スパニョーリ、ビン・ダーン、クレッグ・タフェン、新井卓のダゲレオタイプとともに東京のPGIにて展示されます。

展覧会は2021年10月8日〜11月16日までの日程で、詳細についてはPGIのWebサイトを参照ください:

 

www.pgi.ac/exhibitions/7284

 

 

審査員のメッセージ

「ダゲレオタイプは写真史上最も古いプロセスのひとつです。「ケア」をテーマにした本展の審査員にお招きいただき感謝しています。多くの革新的なアーティストの新作に触れ、感銘を受けました。」

アン・ハヴィンガ、ボストン美術館シニア写真キュレーター

 

「ダゲレオタイプというメディアに対する参加者たちの「ケア」と献身に感謝をこめて──この困難なメディアによって到達しうる真の成果を知ることは、大きな悦びです。」

マイク・ロビンソン、ダゲレオタイピスト

 

「素晴らしい作品たちだ!」

ジェリー・スパニョーリ、ダゲレオタイピスト

 

「このコロナ禍でいつもとは違う時間の流れの中に生きざるを得ない今、ダゲレオタイプというメディウムと、その制作過程はある意味メディテーションのように自分と他者の距離と関わりに想いを馳せうるものだと思います。今回の応募作を拝見し、強くそのように思いました。」

高橋朗、PGIディレクター

 

アーヴィング・ポヴァロフスキー賞について

アーヴィング・ポヴァロフスキー/Irving Pobboravskyは、1933年生まれのアメリカ人アーティスト/ダゲレオタイピストです。ロチェスター工科大学でのキャリアを通じてダゲレオタイプ技法を熱心に研究し、その業績は現代ダゲレオタイピストたちの間で広く知られるようになりました。2018年に惜しまれつつ世を去るまで、新しい世代をサポートしつづけた氏の無私の精神は多くのダゲレオタイピストたちの記憶に刻まれています。

コンテンポラリー・ダゲレオタイプス日本委員会は氏の生涯にわたる現代ダゲレオタイプ・コミュニティへの貢献を顕彰し、氏と志を同じくするダゲレオタイピストを奨励するため、同賞を設立しました。

 

コンテンポラリー・ダゲレオタイプス日本委員会

代表・新井卓

 

 

助成: