トミオ・セイケ

NUDE

2009.2.16(月) - 4.11(土)
Photo Gallery International

トミオ・セイケ

NUDE

2009.2.16(月) - 4.11(土)
Photo Gallery International

  • ©Tomio Seike

トミオ・セイケはイギリスを拠点に活躍している写真家です。静謐な雰囲気溢れる作品とプリントのクォリティーの高さで知られています。

 

本展ではトミオ・セイケのヌードを主題にした作品を展示いたします。1988年から翌年にかけてパリで撮影された”TSIS Nude”と1990年代に撮影された”Nude, untitled”の2つのシリーズから構成されています。

 

“TSIS Nude”はトミオ・セイケならではの柔らかい描写で、名画を思わせるようなモデルの古典的な佇まいがしっとりと静かに表現されています。代表作 「Portrait of Zoe」と同様に、シリーズを通して一人のモデルを撮影していますが、主題は完全に女性の身体であり、たとえ顔が写っていてもそれを識別できるようなカッ トはありません。“untitled”では身体のパーツを一層部分的に捉えることで、トルソの如くフレームの外側へ観る者の想像力を喚起させます。
すべての作品は室内で窓からの光や部屋の灯りなどその場の限られた光の下で撮影されています。それが身体の起伏を浮かび上がらせ、濃艶な諧調を生み出しています。また写真家の視線の中心となる浅いインフォーカスからアウトフォーカスへゆるやかに蕩けていく美しさは、まさに写真だから為せる表現だといえましょう。

 

本展ではゼラチンシルバープリントによるモノクロ作品 29点を展示いたします。

 

なお1階 エントランスでは人気シリーズ「Waterscapes」の新作、および未発表の新シリーズ「18 month」から先行して数点を展示いたします。

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トミオ・セイケ
1943年生まれ。 独立した後ロンドンに渡り、1974年に帰国してからはファッション雑誌を中心にエディトリアル・フォトの分野で活躍。1985年に最初の発表をした 「ZOE」のシリーズを契機に作家活動に専念。以来作品を制作し、発表し続けている。ハミルトンズ・ギャラリー(ロンドン,イギリス)、ウェストン・ギャ ラリー(カーメル,アメリカ)を中心に個展多数。
主なコレクション:パリ国立図書館、ヨーロッパ写真館(パリ)、ヒューストン美術館(ヒューストン)、サンタバーバラ美術館(カリフォルニア)、サー・エルトン・ジョン・コレクションほか。

 

 

PGI Exhibitions

2012年 OVERLOOK
2011年

little 8 silver prints

2009年

「NUDE」

2007年

LIGHT ON DUST – Glynde Forge –

2001年

WATERSCAPES

1997年

「PARIS」