原 直久
アジア紀行:台湾
2009.10.21(水) - 11.20(金)
Photo Gallery International
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©Naohisa Hara
1970年代からライフワークとして、フランス、イタリア、スペインなどの、ヨーロッパの都市と自然との関わりを捉えてきた原直久は、卓越した撮影技術とプリントワークによって、歴史的な様々な背景をもつヨーロッパの「時の遺産」を映像で表しています。
1989年に個展のために初めて台湾を訪れた作者は、その後も度々台北を中心に台湾を訪れるようになりました。古くから日本と関わりのある台湾は、 明治28年からおよそ50年間日本により統治されていた時代があります。複雑な歴史的背景をもつ台湾ですが、作者にとってどこか身近なイメージがあったと 語っています。2000年から撮り始めた韓国のシリーズの目処がついた時期に台湾発祥の地、台南の安平を訪ねる機会に恵まれた作者は、そこで視覚的な魅力を発見し、本格的に台湾を撮影するようになりました。2002年から2007年までに台北市をはじめ台南市、高雄市、嘉義市、基隆市、淡水市など、台湾各 地で撮影された作品は、歴史を背景として都市と人々を捉える作者の姿勢がうかがえます。
本展では、8×10インチの大型カメラで撮影し、プラチナ・プリントに仕上げた作品40余点を展示いたします。
原 直久(はら なおひさ)
1946年千葉県松戸市生まれ。1969年日本大学芸術学部写真学科卒業。1971年日本大学芸術研究所修了。
1976年~77年文化庁派遣芸術家在外研修員としてフランス、ドイツで研修。1984年~85年日本大学長期海外研究員としてパリを拠点に研究および制作活動を行う。現在、日本大学教授。
近年の主な個展に、「アジア紀行:韓国」(2005年)、「欧州紀行」(2003年)、「ヴェネツィア」(2000年)、「ヨーロッパ: プラチナ・プリント・コレクション」(1997年)[いずれもフォト・ギャラリー・インターナショナルで開催]などがある。
グループ展に「未来を担う美術家たち DOMANI・明日展 2008 <文化庁芸術家在外研修の成果>」(国立新美術館 2008年12月~2009年1月)、「Viva! ITALIA」(東京都写真美術館2001年)、「プラチナ・プリント ― 光の誘惑」(清里フォトアートミュージアム2000年)、「ヘルテン国際写真フェスティバル’ 99」(ヘルテン、ドイツ 1999年)がある。
PGI Exhibitions
2018年 | 「蜃気楼IV」 |
2013年 | 「アジア紀行:北京・胡同 − 拆」 |
2009年 |
「アジア紀行:台湾」 |
2005年 | 「アジア紀行:韓国」 |
2003年 | 「欧州紀行」 |
2000年 | 「ヴェネツィア」 |
1997年 | 「ヨーロッパ・プラチナプリント・コレクション」 |
1995年 | 「スペイン」 |
1993年 | 「パリとイル・ド・フランス」 |
1991年 | 「イタリア山岳丘上都市」 |
1988年 | 「蜃気楼−Ⅲ」 |
1986年 | 「ヨーロッパ ’84 – ’85」 |
1984年 | 「イタリア」 |
1983年 | 「La France」 |
1982年 | 「イタリア山岳都市」 |
1981年 | 「蜃気楼−Ⅱ」 |
1980年 | 「PARIS−Ⅱ」 |
1979年 | 「PARIS」 |