三好 耕三

櫻 SAKURA

2020.3.27 (金) - 7.15 (水)
PGI

三好 耕三

櫻 SAKURA

2020.3.27 (金) - 7.15 (水)
PGI

  • ©Kozo Miyoshi

  • ©Kozo Miyoshi

  • ©Kozo Miyoshi

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、4月4日(土)より休廊しておりましたが、緊急事態宣言の解除に伴い、6月3日(水)よりギャラリー営業を再開し、会期は7月15日(水)まで延長して開催致します。

 

尚、当面の間、感染予防対策を行いますので、下記<営業再開のお知らせ>より内容をご確認の上ご来廊頂きますようお願い致します。

 

<営業再開のお知らせ>

 

 

 

 三好耕三は、1970年代に写真家としてのキャリアをスタートさせ、1981年から8×10インチ判の大型カメラでの撮影を始めました。

これまで数多くの作品を生み出してきた三好は、1980年代に「Innocents 天真爛漫」、「Picture Show 傍観」、「Conservatory 温室」、など日本人や日本の原風景を捉えた作品を発表した後、90年代には5年間、米国アリゾナ州ツーソンに滞在し、「Southwest」、「Chapel」、「CACTI」、「Airfield」、などの作品を発表、綿密な描写による独自の写真世界を広げていきました。

2009年からは16×20インチの超大型カメラに持ち替え、旅の途上で出会う光景に、一会の傍観者として対峙するスタイルで、旅と撮影を続けています。

また「ROOTS<NE>」や「CAMERA」、「SABI」シリーズなど、これまでにも旅と旅の合間に、決まった場所と光でひとつのモチーフを見つめることがありました。

 

なかでも桜を追って日本を縦断するシリーズは、PGIでも10年ぶり3回目の展示となります。1998年からほぼ毎年、春になると桜前線とともに北上する旅が始まります。各地の桜を訪ね、気に入った桜を繰り返し撮影してきました。各地からたくさんの人が集まる桜もあれば、風景の中に、そこに住まう人の人生に寄り添うように佇む桜もあります。

 

何れ一つ一つの花びらは光の粒子になり、そっと寄り添い潜像する。それが私の写真事

 

風景と対峙し、ただひたすら傍観者として撮るスタイルを続けている作者にとって、写真とは、「フィルムがあり、レンズがあり、暗室で印画紙に焼き付ける」ことであり、撮影し暗室に持ち帰り写真にすることこそが、何百年も毎年咲いては散る桜花との対峙であり、畏敬の表現でもあり、また作者自身の大きな喜びでもあります。

 

16×20インチの大型カメラで撮影された、モノクロームコンタクトプリント約30点を展示いたします。

是非ご高覧下さい。

 

「桜結び」

幾億万の桜花は爛漫し、幾億万の桜花はいずれ散る。

春の嵐に誘われて、飛び舞う桜花は何処に知れず偲び去る。

何れ一つ一つの花びらは光の粒子になり、そっと寄り添い潜像する。

それが私の写真事。

 

三好耕三

 

三好耕三(みよし こうぞう)

近年の主な個展に「繭 MAYU」PGI (2019年)、「On the Road Again」PGI (2017年)、「RINGO 林檎」PGI (2015年)、「SABI」フォト・ギャラリー・インターナショナル<以下P.G.I.>(2013年)、「1972〜」gallery916 (2013年)、「YUBUNE 湯船」P.G.I. (2012年)、「櫻」1839當代画廊 (台北2011年)、「SEE SAW」P.G.I. (2010年)、「SAKURA 櫻覧」P.G.I. (2009年)、「津々浦々」P.G.I. (2007年)、「Tokyo Drive 東京巡景」P.G.I. (2006年)、「Seagirt海廻り」P.G.I. (2004年)、「SAKURA 櫻」P.G.I. (2003年)、「CAMERA 写真機」P.G.I. (2002年)、「Tokyo Street  横丁」P.G.I. (1999年)、「In The Road」P.G.I. (1997年)がある。

2017年「Longer Ways to Go」(フェニックス美術館)、2015年「In the Wake: Japanese Photographers Respond to 3-11」(ボストン美術館)、2014年「スピリチュアル・ワールド」(東京都写真美術館)、2012年Amherst College Mead Art Museum展覧会「Reinventing Tokyo: Japan’s Largest City in the Artistic Imagination」展に参加。

作品は東京国立近代美術館や東京都写真美術館、ジョージ・イーストマン・ハウス国際写真美術館(U.S.A.)、アリゾナ大学センター・フォー・クリエイティブ・フォトグラフィー(U.S.A.)、ヒューストン美術館(U.S.A.)などにコレクションされている。

 

 

PGI Exhibitions

2019.1.8 2.23 繭  MAYU
2017.9.5 10.28 On the Road Again
2015.10.27 12.26 RINGO 林檎
2013.10.8 11.16 SABI
2012.11.6 12.22 YUBUNE 湯船
2010.11.4 12.22 SEE SAW
2009.11.25 12.25 SAKURA 櫻覧
2007.10.10 11.10 津々浦々
2006.4.5 5.19 東京巡景
2004.9.3 10.15 海廻り
2003.4.1 4.25
2002.4.3 6.1 CAMERA  – 写真機 –
2001.9.3 9.29 富士登 ふじのぼり
1999.11.8 12.22 「横丁」
1999.1.11 2.10 「In the Road」
1997.9.24 11.14 「In the Road」
1996.10.1 11.15 「CACTI Landscapes」
1995.9.28 11.10 「カクタイ」
1995.9.1 9.29 「飛行場」
1994.6.2 7.15 「Southwest」
1993.10.5 11.10 「Chapel」
1992.8.27 9.30 「タイ・ループ」
1989.10.3 10.31 「温室」
1987.11.5 12.5 「傍観」
1985.10.3 10.31 「天真爛漫」
1983.9.9 9.30 「See Saw」
1979.10.11 10.20 「Exposure」