三好 耕三
SEE SAW
2010.11.4(木) - 12.22(水)
Photo Gallery International
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©Kozo Miyoshi
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©Kozo Miyoshi
三好耕三は1981年から四半世紀を超えて写真を撮り続けています。近年は大型カメラを使った作品を多数発表しており、日本国内を旅して撮影した 「Somewhere, Sometime 津々浦々」(2007年)や、1998年から撮影している桜のシリーズなどが記憶に新しいところです。
6×6判カメラで撮影された「See Saw」は、1978年から撮影が始まり、1983年に国内での二回目の個展として発表されました。
今回は、新たに未発表のイメージを中心に展示致します。
1983年当時30代前半だった作者は、「現実の情景、眠りから覚めた瞬間、夢想として希望を託した情景」が潜在意識としてあり、その気配を感じた時に、あふれるバイブレーションを写真という平面に置きかえることで表現する、と語っています。新たにセレクトされたプリントは、27年の歳月を経てなお、古さを感じさせず、新作のような瑞々しさを持っています。それは、撮りたいもの、見たいものに出会った時、「これは何?なぜ?どうして?」と常に問い かけながら、「目の前にある光景に対峙し、写真に撮ることができるならそれをする」という撮影のスタイルを今も変わらず続けているからでしょう。
今回、当時発表されていなかったネガを改めてプリントし展示するに至ったのは、写真を撮ることで三好耕三が体験している出会いのように「様々な偶然の重なりによって導かれた」ことが一因でした。大きなきっかけは10月末にmatch and company, inc.から発売される写真集「ORIGIN」、そして神宮前のオルタナティブスペースVACANTにて同時開催される「三好耕三写真展」です。
常に新たな作品を制作し続けている作者ですが、こうした偶然と出会いの重なりで、一度発表し完結した「SEE SAW」が、もう一度世の中に出てくるということも写真の面白さの一つであると語っています。
本展では新たにセレクトしたモノクロ作品と、1983年当時のオリジナルプリント、合わせて20余点の作品を展示致します。
三好 耕三(みよし こうぞう)
1947年千葉県生まれ。1971年日本大学芸術学部写真学科卒業。
1970年代に写真家としてのキャリアをスタートさせ、1981年から8×10インチ判の大型カメラでの撮影を始める。2009年からは16×20インチの超大型カメラに持ち替え、旅と撮影を続けている。
一会の傍観者として真摯な視線で、旅の途上で出会う光景に対峙する作風は、国内外ともに高い評価を得ている。
PGI Exhibitions
2020年 | 「櫻 SAKURA」 |
2019年 | 「繭 MAYU」 |
2017年 | 「On the Road Again」 |
2015年 | 「RINGO 林檎」 |
2013年 | 「SABI」 |
2012年 | 「YUBUNE 湯船」 |
2010年 | 「SEE SAW」 |
2009年 | 「SAKURA 櫻覧」 |
2007年 | 「津々浦々」 |
2006年 | 「東京巡景」 |
2004年 | 「海廻り」 |
2003年 | 「櫻」 |
2002年 | 「CAMERA – 写真機 –」 |
2001年 | 「富士登 ふじのぼり」 |
1999年 | 「横丁」 |
1999年 | 「In the Road」 |
1997年 | 「In the Road」 |
1996年 | 「CACTI Landscapes」 |
1995年 | 「カクタイ」 |
1995年 | 「飛行場」 |
1994年 | 「Southwest」 |
1993年 | 「Chapel」 |
1992年 | 「タイ・ループ」 |
1989年 | 「温室」 |
1987年 | 「傍観」 |
1985年 | 「天真爛漫」 |
1983年 | 「See Saw」 |
1979年 | 「Exposure」 |