三好 耕三
東京巡景
2006.4.5(水) - 5.19(金)
Photo Gallery International
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©Kozo Miyoshi
三好耕三は現代日本を代表する写真家です。8×10インチ判の大型カメラで撮影を続ける三好は、日本においても90年代にしばらく滞在したアメリカ においても同じように、数々の旅の中から名作を生みだしてきました。「Seagirt 海廻り」、「SAKURA 櫻」、「Tokyo Street 横丁」、「In The Road」、「Southwest 南西」、「Picture Show 傍観」などのシリーズで知られる三好の作品は、目に映る風景そのものを写し出しているばかりでなく、風景とその周辺や奥底に横たわる「時のながれ」や 「心」をも現しています。
三好の撮影は、通常1−2週間、長い時は1ヶ月と時間をかけて旅に出る一方で、時には「一日旅」と三好が呼んでいる短い旅に出ることがあります。東京の隣町で生まれ育ち、物心付いた頃から頻繁に通っていた東京、そして長い間住み着いている東京は、三好にとって「もう一つの旅の目的地」になっています。
三好が「一日旅」の撮影に出かけるのは、季節の変わり目や、古い建築物が建て替えられると聞いた時、気になる歳時記がある時など様々ですが、その日その日に方角を決めて車を走らせ、東京を撮影しています。作者にとって東京の撮影は、見慣れた良く知っている街でありながら、何回か繰り返し交差点を曲がる度に思いも寄らない町角が次々と現れてくる「旅」であり、そこにはいつもの旅のように「期待に胸ふくらませる旅人」である三好の姿があります。
本展では、1998年から2005年までの東京を、8×10インチ判の大型カメラでスナップし、全紙サイズの印画に仕上げた、40余点を展示致します。
三好 耕三(みよし こうぞう)
1947年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。1986年日本写真協会新人賞受賞。
近年の主な個展に「Seagirt 海廻り」P.G.I. 東京(2004年)、 「SAKURA 櫻」P.G.I. 東京(2003年)、「CAMERA 写真機」P.G.I. 東京(2002年)、「Tokyo Street 横丁」P.G.I.(1999年)、「In The Road」P.G.I. 東京(1997年)がある。作品は東京国立近代美術館や東京都写真美術館、ジョージ・イーストマン・ハウス国際写真美術館 (U.S.A.)、アリゾナ大学センター・フォー・クリエイティブ・フォトグラフィー(U.S.A.)、ヒューストン美術館(U.S.A.)などにコレク ションされている。
PGI Exhibitions
2020年 | 「櫻 SAKURA」 |
2019年 | 「繭 MAYU」 |
2017年 | 「On the Road Again」 |
2015年 | 「RINGO 林檎」 |
2013年 | 「SABI」 |
2012年 | 「YUBUNE 湯船」 |
2010年 | 「SEE SAW」 |
2009年 | 「SAKURA 櫻覧」 |
2007年 | 「津々浦々」 |
2006年 | 「東京巡景」 |
2004年 | 「海廻り」 |
2003年 | 「櫻」 |
2002年 | 「CAMERA – 写真機 –」 |
2001年 | 「富士登 ふじのぼり」 |
1999年 | 「横丁」 |
1999年 | 「In the Road」 |
1997年 | 「In the Road」 |
1996年 | 「CACTI Landscapes」 |
1995年 | 「カクタイ」 |
1995年 | 「飛行場」 |
1994年 | 「Southwest」 |
1993年 | 「Chapel」 |
1992年 | 「タイ・ループ」 |
1989年 | 「温室」 |
1987年 | 「傍観」 |
1985年 | 「天真爛漫」 |
1983年 | 「See Saw」 |
1979年 | 「Exposure」 |